確定拠出年金はパートやアルバイト、契約社員(非正規社員)も加入できるのか?

企業が導入している企業型確定拠出年金ですが、パートやアルバイト、契約社員の人たちも、企業の確定拠出年金に加入できるのかは気になりますよね。
もし企業型確定拠出年金に加入できれば、所得税や社会保険が安くなることだって十二分に考えられます。
もちろん、もし企業型に加入できなくても、個人型確定拠出年金で、所得税や社会保険料の節税と、将来の年金の準備も可能です。
ここでは、パートやアルバイト、契約社員の方が勤め先で導入されている確定拠出年金に加入できるのかを主にお話していきたいと思います。
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目次

そもそも企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金とは何なのか?

詳しくは下記の記事をご覧いただければと思いますが、簡単に言うと、企業型は、企業が準備した制度で、個人型は全部個人で準備しなくてはいけない制度です。
そのため、口座管理料などの負担も企業型は企業、個人型は個人、事務書類の手続きも同じです。
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パートやアルバイト、契約社員が企業型確定拠出年金に加入できる条件は3つ

規約では、企業は、社員に対し差別的な扱いをせず、すべての従業員が確定拠出年金に加入できるよう準備をしなければいけないとしています。
企業が導入する確定拠出年金に加入するためには主に3つの条件を満たす必要があります。

1、会社が厚生年金保険に加入していること(あなたが厚生年金保険の被保険者である事)
2、60歳未満であること
3、加入を希望すること

主にこの3つが加入条件になります
条件を満たす方は、さほど少なくは、ないのではないでしょうか。
しかしこの条件を満たしからといって、絶対にすべての人が加入できるわけではありません。
実は、加入できないことがある場合もあるのです。

パートや契約社員は企業の条件によって、確定拠出年金に加入できない場合もある

実は、企業が制定している就業規則に、パートや契約社員について、適用除外者と明記されている場合は、社員とパート・契約社員との労働条件が異なる形態となるため、確定拠出年金の対象者とみなされない場合があります。
しっかりとこれから勤める、もしくは今勤めている会社に問い合わせて確認をしていきましょう。

では会社の企業型確定拠出年金に加入できない人たちはどうすればいいのか?

企業の決まりで、加入できないからといって、心配になったり、残念に思う必要はありません。
パートやアルバイト、契約社員の方でも、個人型確定拠出年金に加入が可能だからです。
企業が既に企業型確定拠出年金を導入している場合であなたが加入できない場合は、個人型確定拠出年金で23000円まで拠出が可能です。年間で27万6千円になります。
この掛け金の全てが所得控除になりますので、節税が可能です。
もし、あなたの年収が400万円で、毎月23000円拠出した場合、節税額にして、年間82000円の節税が可能で、27万6千円の積立ができます。

もちろん勤めている会社が企業型確定拠出年金に加入している場合、会社からあなたが企業型確定拠出年金の加入資格がないことを証明してもらう必要があります
また企業型確定拠出年金に加入していなくても、企業型確定拠出年金を行っていない旨の証明書を出してもらう必要があります。
正直、これは大した労力にはなりませんので、気軽に会社の方に相談されてみてもいいかと思います。

またこれは会社が必ず協力してもらう必要がある義務となっています。
下記が確定拠出年金法に基づく規則です

第七十八条:個人型確定拠出年金についての事業主の協力等
第1項:「厚生年金適用事業所の事業主は、当該厚生年金適用事業所に使用される者が個人型年金加入者である場合には、当該個人型年金加入者に対し、必要な協力をするとともに、法令及び個人型年金規約が遵守されるよう指導等に努めなければならない。」
第2項:「前項の場合において、国は、厚生年金適用事業所の事業主に対し、必要な指導及び助言を行うことができる。」

このため、もし企業型に入れない場合は、個人型確定拠出年金で年金の準備が可能ですので、心配なさらないでくだい。

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