中小企業も加入しやすくなった企業型確定拠出年金

最近まで、企業型確定拠出年金は大手の会社が加入できるもので、従業員の少ない中小零細企業が加入できるものではありませんでした。おそらく、中小企業の経営者の方や社員の方はうちは大手じゃないから企業型確定拠出年金は諦めようと思っていた方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、現在では、100人以下の企業でも簡易型の企業型確定拠出年金に加入できるようになってきました。
企業が加入することで、会社の社会保険料のコスト削減、社員、役員、経営者の方の節税になり、どなたもメリットがある年金制度となっています。ここでは、中小企業が加入するための確定拠出年金について詳しくお話ししていきます。

ご経営者、役員、人事部、総務部の方はぜひ下記の参考書をご覧いただくとさらに理解が深まるかと思います。


目次

単独型と総合型がある企業型確定拠出年金

企業が加入する企業型確定拠出年金には、2通りの方法がありました。それが単独型総合型です。

単独型は、社員数でいうと200名から300名程度が最低でいる企業で、年金規定や、就業規則など必要な規定を独自で決めるオリジナルの企業型確定拠出年金です。多々行政への書類の提出が強いられました。

ただこの単独型は、人数が多ければ多いほど、コスト面でも安く恩恵を受けやすくなりましすが、中小企業にとっては、オリジナルで企業型確定拠出年金の年金規約等を決めいったとしても、節税効果がかかるコストと相殺され、恩恵を期待できず、また金融機関も、中小企業への確定拠出年金の導入を、利益にならないため、積極的に導入をしていませんでした。

そこででてきたのが、総合型です。総合型は、ある企業(運営機関)が中心となり、その年金規約等を作成し、中小企業はそこにぶら下がるかたちで、低コスト、少人数で加入することができるようになりました。

そのため、企業が数名で役員の方だけ入るというかたちや、医療法人で先生だけ加入するという方法も見受けられかなり柔軟になっています。

下図が、現在総合型で主に加入できる確定拠出年金の運営機関です。

運営機関 内容
SBIベネフィットシステム SBI証券の関連会社で、低コストで企業型確定拠出年金のサービスを提供しており、弊社でもご対応可能です。
あいおいニッセイ同和総合型野村プラン あいおい、ニッセイ、同和損保、野村証券が一緒になり、提供する確定拠出年金のサービスです
企業型確定拠出年金 総合型DCプラン  フコク生命が提供する企業型確定拠出年金

上記が主に総合型を提供している運営機関です。

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どのくらい中小企業は恩恵を受けるの?

例えば、社員数別に表を作ってみました。
もし、全社員が給与25万円で毎月2万5千円を企業型確定拠出年金に拠出すると以下の削減額(赤枠)になります。
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(参考文献:選択制確定拠出年金を上手に導入する方法

かなり大きな削減額になりますよね。100人の場合は40年で3億円近くの節税(コスト削減)になるわです。運営機関への支払いコストは微々たるものですので、長い目線で見れば導入されるメリットは大きいかもしれません。もちろんこれに加えて、社員さまの節税の恩恵も受けられますので、WinWinの導入となることは間違えないと考えています。

 

総合型の企業型確定拠出年金は単独型と違いはほとんどない

総合型と単独型の違いは、コスト面と、運営機関が引き受けるか引き受けないかの違いです。
中身はほとんど同じです。

1、会社が掛け金を拠出する、もしくは社員が掛け金を拠出する、もしくは両方が拠出できます。
2、運用は社員が行います。
3、年金として受給し、原則60歳までは解約できません。
4、商品の中には元本保証が必ず組み込まれています
5、転職しても社員は転職先の企業型確定拠出年金に移行でき、もしない場合は個人型確定拠出年金に移行できます。

以上
企業様の企業型確定拠出年金のご相談は無料でお受けしております。いつでもご相談ください。

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